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2025年度
京都教育センター第56回研究集会
・第75次京都教育研究集会
子どもの未来をみんなでひらく教育のつどい
子どものいのちを大切にし、成長を保障する教育

全体会 12/20(土)合同開催
と き 13:30-17:00(開場13:00)
場 所 京都教育文化センターホール
記念講演 日本の学校の現状と課題
なぜ子どもも教職員も苦しいのか
本田 由紀さん(東京大学大学院教育学研究科教授)
トーク どの子も教職員も行きたくなる学校に!
本田 由紀さん、教職員、保護者など

分科会 12/21㊐ 10:00-16:00
京都教育センター研究集会分科会
参加費500円
京都教育文化センター
1/18㊐・1/25㊐ 9:30-16:30
京都教研(教育のつどい) 分科会
参加費無料
京都教育文化センター他
オンライン併用 申し込みはこちらから kyobun@kyokyoso.jp


2025年12月20日・12月21日
第56回京都教育センター研究集会を開催(京都教研と共催)

記念講演 日本の学校の現状と課題
なぜ子どもも教職員も苦しいのか
本田 由紀さん(東京大学大学院
教育学研究科教授、教育社会学)
2025年12月20日・12月21日、第56回京都教育センター研究集会が、京都教研全体会との合同で開かれ、Zoom参加を含めて教職員・研究者・市民など約150人が参加しました。
社会教育学者の本田さんは多様なデータを実証的に分析しながら、日本の教育の特徴的な構造を「垂直的序列化」と「水平的画一化」というキーワードで表現されました。
「垂直的序列化」とは「能力」「学力」「人間力」など基準として、1点刻みの競争による序列化を強いる構造を言う。その結果、子どもの社会階層(出身家庭)による経済的格差が義務教育段階から高校・大学に至るまで学力格差を招く構造になっている。政府は教育の受益者負担主義を唱え、教育への公的財政支出は世界最低レベルなため、教育格差が是正されない。
「水平的画一化」とは「資質」「態度」を基準として、「道徳」「スタンダード」「校則」などの上意下達の統合システムで「望ましい人間像」を強制しようとすることを言う。2006年の新教育基本法第一条の「資質」規定が現在の学習指導要領の「資質・能力」に反映している。
2020年以降に不登校や子どもの自殺、いじめ、暴力行為が急増しているのはそうした抑圧的な構造の表れだ。また、各種調査を見れば、試験に対する強い不安や学習への動機づけの弱さ、社会への意識が低く、生きる意味を見いだせないという日本特有の「子どもや若者の現状」がうかがえる。
「学校教員の現状」を見ると、学校の役割の肥大化による教員の仕事の拡大・多様化の結果、世界最悪の長時間過重労働にさらされている。採用試験を前倒ししても、教職単位数を減じても、この過労死ライン越えの労働実態を放置しては教員志望者は増えない。専門スタッフの少なさや非正規率の上昇もあり、生徒に考えさせる指導実践が行えていない。「改正」給特法は実労働に見合わない調整額の引き上げで「定額働かせ放題」状態はそのままだ。
「垂直的序列化」「水平的画一化」「教員の過重労働」に共通する背景要因には学級当たりの児童生徒数の多さがある。クラスサイズの拡大は学業成績を低下させ、教師や友人からのサポート、向社会的行動の減少をもたらし、抑うつを高めることが報告されている。世界では35人学級を「少人数」と言わない。教員増と20人程度の少人数学級を一体に進めるべきだ。
「日本の教育が目指すべき方向」は「水平的多様性」だ。それは競争と強制による評価を改め、教育機関、教職員、児童生徒それぞれの個性や自由、専門性が最大限に尊重されるようにすることだ。そのためには教育と学術に対する公的資源の大幅な投入が必要だ。教育の拡充は破綻状態にある日本社会全体の構造を組み替えていくためにも不可欠だと指摘されました。
トーク どの子も教職員も行きたくなる学校に! 教職員、保護者と本田由紀さん
本田由紀さんの記念講演を受けて、「どの子も教職員も行きたくなる学校に」というテーマで語り合いました。
保護者・教員からの報告のあとフロアからの発言もあり、記念講演・トーク・フロアからの発言がかみ合った
充実した全体会になりました。

報告「子どもが安心していける学校に-親の願い-」
Aさん(保護者)
息子は「教室のざわざわがしんどい」「板書に時間がかかる」と、自分の気持ちを少しずつ言葉にしてくれるようになりました。小さい頃から学校の“当たり前”が負担になり、先生の言葉や友だちとの関係で傷つくことも多く、次第に学校へ行けなくなっていきました。親として何度も相談しましたが理解されず、苦しい思いを抱えていた時に親の会と出会い、初めて気持ちを受け止めてもらえたと感じました。
今はフリースクールや通級を利用しながら、好きな鉄道の世界で仲間もでき、自分のペースで外の世界とつながっています。一人一人の子供が大切にされ、安心して行ける学校であってほしいと願っています。
報告「ずっと『心が動く場所』を求めているのかもしれない」
長澤香澄さん(京都市・小学校教員)
ずっと「よい子」として、自分の気持ちを押し込めてきました。教師になってからも、求められる“先生らしさ”に合わせようとして苦しくなりました。子どもをまるごと受け止めたいのに「スタンダード」に縛られている自分。でも、子どもたちは「そのままの先生でいいよ」と言うように、私の心を揺らし、殻を少しずつ外してくれました。
困りを抱えた子の思いを一緒に考えたり、仲間の教師や学習会、演劇との出会いに支えられたりしながら、「よい子」でいなくても大丈夫だと感じられるようになりました。自分をまるごと受け止める経験が、子どもを受け止める力にもつながっています。
そんな出会いに背中を押されながら、今も教室に立ち続けています。
2024年度
京都教育センター第55回研究集会・第74次京都教育研究集会
子どもの未来をみんなでひらく教育のつどい
子どもも大人も生きづらい今 考えてみよう「人が育つ」ということ
全体会 12/21(土)合同開催
と き 13:30-17:00(開場13:00)
場 所 京都教育文化センターホール
記念講演 子どもの〝からだと心“の声をきき、
「育ち」と「学び」を考える
講 師 野井 真吾さん(日本体育大学教授、
同大学子どものからだ研究所所長)
トーク 今、学校は? 子どもの声をきき、
「育ち」と「学び」を考える
小学校教員、高校教員、野井真吾さん
分科会
12/22㊐ 10:00-16:00
京都教育センター研究集会分科会
参加費500円
京都教育文化センター
1/19㊐・1/26㊐ 9:30-16:30
京都教研(教育のつどい)分科会
参加費無料
京都教育文化センター他
オンライン併用 申し込みはこちらから kyobun@kyokyoso.jp
2024年12月21日・12月22日
第55回京都教育センター研究集会を京都教研全体会と合同で開催し、教職員・研究者・市民など約120人が参加しました(含ZOOM参加)
子どもの❝からだと心”の声をきき、「育ち」と「学び」を考える!
野井真吾さん(日本体育大学教授、子どものからだ研究所所長)が講演

野井真吾さんが最も伝えたいこととして初めに話されたのは
学校の園化・教育の遊び化が必要だということです
「早寝」・「早起き」・「朝ごはん」のかけ声だけで子どもは育たない
「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性」と続く文科省の「10の姿」について、これがひとり歩きしたら「幼稚園・保育園の学校化」と「遊びの教育化が進む」野井さんは「むしろ逆なのではないか、学校の園化・教育の遊び化が必要だと私は考えている」と話されました。
必要なのは「光」・「暗闇」・「外遊び」
「早寝・早起き・朝ごはん」は健康生活のバロメータであって、これをスローガンに掲げても子どもは育たない。むしろ子どもたちに必要なのは「光・暗闇・外遊び」だと話されました。
「眠りのホルモン」として知られる「メラトニン」は太陽の光と夜の暗闇でこそ醸成される。「キャンプ」や「散歩」で「メラトニン」が増えるという実験結果があり、メラトニンが増えると子どもたちは活性化される。
ワクワクドキドキの体験を
野井さんは、心の育ちについて次のように話されました。
「心・大脳前頭葉はしつけや道徳では活性化しない。ワクワクドキドキする体験をするときに活性化する」と。長期キャンプや、学校でのワクワクドキドキランキング、ある幼稚園での「じゃれつき遊び」の例を示して「遊びの中にこそ脳や心を育てる要素が内包されている」とも話されました。
野井さんは最後に「コロナ禍で、群れることを極端に制限された時代がありました。究極は安倍総理による突然の休校宣言でした。しかしこのことは、はからずも『学校』の必要性を浮き彫りにするものとなりました。ワクワクドキドキの体験は子どもたちだけではなく私たち大人にも必要です。「楽しみ・のんびり、輝きながら『よい加減』を探求していきましょう」と結ばれました。
左のPDFボタンをクリックすると
野井講演の詳細が出てきます。
トーク
今、学校は・・・
子どもの声をきき、
「育ち」と「学び」を考える!
野井真吾さんの記念講演を受けて
「子どもの声をきき、『育ち』『学び』を考える」というテーマで語り合いました。
小学校教員・高校教員からの報告があり、フロアからの発言もあり、記念講演・トーク・フロアからの発言がかみ合って、充実した内容になりました。
報告「子どもの力を信じて」
山内さやかさん(乙訓・小学校教員)
小4・小2・年長の3人の子どもを持つ母親です。初めて親になった時心に決めたことは「いうことをきく子」には育てない、自分の頭で考える子に育てるということでした。
子どもの「やりたい」を大切にし、興味を持って夢中になれることを応援してきました。泥んこになって遊ぶ姿を誇らしく思っていましたが、しつけとのはざまで悩むことも多かったです。小学校に入学した娘は登校を渋り、手をつないでの母子登校が続きましたが転機となったのは、ベテランの先生の優しさとクラスの仲間たちの優しさでした。今、娘は母の手を放して、クラスの中に入っていけるようになっています。
報告「生徒のモヤモヤを
言語化することを心がけて」
西田陽子さん(京都府立高等学校教諭)
公立高校で学年主任をしています。「生徒たちのからだとこころの声を聴く」ことを大切にしてきました。「学年主任の私と話したい」とやってくる生徒もあり、対話する中で生徒の「もやもやした気持ち」が形になり言語化されていくようになりました。思春期らしい悩みを持ち自分の生き方と向き合っている生徒たちが、教師の助けを借りながら「自分の思いに言葉を与える」ことができれば、次に向かって進んでいけるようになるということを実感しています。
みんなで21世紀の未来をひらく
教育のつどい
憲法と子どもの権利条約がいきて輝く教育と社会を確立しよう平和を守り真実をつらぬく民主教育の確立
教え子を再び戦場に送るな
教育研究
全国集会
2024in大阪
*開会全体集会
教育フォーラム
分科会に会場参加される場合は参加券が必要です。参加券は資料代として1,000円で購入できます
開会全体集会
8月16日(金) 13:00~15:30
大阪市北区中之島/大阪市中央公会堂
オンライン無料配信
講 演 斉加尚代(さいかひさよ)さん
毎日放送報道情報局ディレクター
映画『教育と愛国』監督
なぜ教育とメディアは狙われるのか?
歴史改ざんと「愛国」の危うさを考える
教育フォーラム
8月16日(金) 17:00~19:30
(大阪市内各所で5つのフォーラム)
参加券購入でオンライン参加できます
分科会 (大阪市内各所)
8月17日(土) 10:00~17:30
8月18日(日) 9:30~16:00

2023年度
京都教育センター第54回研究集会・第73次京都教育研究集会
子どもの未来をみんなでひらく京都教育のつどい
今こそ、子どもらと平和を語ろう

全体会11/18(土)合同開催
とき 13:30-17:00(開場13:00)
場所 京都教育文化センターホール
記念講演 地球時代と平和の思想・教育 堀尾輝久さん(東京大学名誉教授・発達教育学9条地球憲章の会代表・教育思想学)
トーク今、学校は?一人ひとり子どもを大切に~教室から「平和」を語る~
堀尾輝久さん、小学校教員、特別支援学校教員
オンライン併用 申し込みはこちらから▶kyobun@kyokyoso.jp
分科会
11/19㊐・23㊍ 9:30-16:30
教育のつどい(京都教研)分科会
京都教育文化センター他
12/17㊐ 10:00-16:00
京都教育センター研究集会 分科会
京都教育文化センター



2023年度
京都教育センター第54回研究集会・第73次京都教育研究集会
京都教育のつどい

2023年11月18日・12月17日
今こそ、子どもらと平和を語ろう
記念講演 地球時代と平和の思想・教育
堀尾輝久さん(東京大学名誉教授・発達教育学・ 9条地球憲章の会代表・教育思想学)
2023年11月18日・12月17日第54回京都教育センター研究集会が、昨年に続き京都教研全体会との合同で開かれ、教職員・研究者・市民など約110人が参加しました(含zoom参加)
前面のスクリーンには映画「しではら」が映し出され、スクリーンから降りてきたかのように堀尾さんが登壇されました。
映画のタイトル「しではら」は幣原喜重郎(1872~1951)氏のこと。外務大臣を4度務め、終戦後の1945年10月から首相となった幣原氏は、日本国憲法の制定に深くかかわったと言われています。
悲惨な犠牲を出した第二次世界大戦後の世界では、不戦・非戦が条約や憲法に盛り込まれるようになっていきます。
では、日本国憲法はどこが違うのかというと、不戦・非戦・戦争放棄だけではなく、「武力による威嚇・武力の行使を永久に放棄する」という『非武装』の精神を9条2項にはっきりと明記していることです。
日本の憲法は、国連憲章(1945.6.26)の後、原爆体験を経て誕生し、その理念は国連憲章、世界人権宣言と響き合い、さらにその先を行くものです。堀尾さんの研究は、マッカーサーとの書簡や平野文書など豊富な資料をもとに、憲法9条の精神は、アメリカからの押し付けなどではなく、幣原氏の提案であったことを明らかにしました。
堀尾さんは、憲法と平和を力強く語られ、「死んだ男の残したものは」と、ご自身の作詞作曲による「地球平和憲章の歌」を高らかに歌って講演を締めくくられました。
トーク「いま、学校は? 一人ひとりの子どもを大切に ~教室から「平和」を語る~」
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現場教員の報告を受けて、フロアからの発言もあり、堀尾さんも「子どもに向き合う先生たちの実践から子どもたちの声が聞こえてくるようだ」と話されました。「平和」をテーマに、記念講演・トーク・フロアからの発言がかみ合って、充実した全体会になりました。
報告「目の前の子どもの人権を大切にする」
清水 裕史さん(相楽教職員組合)
小学校教員16年目、日々に変化する自分を感じている。今日のこの報告も新しい自分へのターニングポイントになるだろう。
*「平和」をテーマにした組体操で「不登校でここにいない子」も参加できるよう、全員のTシャツで「平和」の人文字を作った。
*車いすのCくん。ゴミ箱にキャスターをつけるアイデアで「代わりにやってあげる」のではなくみんなが「生きやすい」ユニバーサルデザインへでみんなが笑顔になった。特定の子どものためだけではなく、すべての子どもを大きく包みこむのがユニバーサルデザインなのだとわかった。
*目の前の子どもの人権を守ることが、世界を生きるすべての人の人権につながっている。
報告「教室から平和を語る~軽度知的障害の青年たちの思いを受けて~」
塩田 奈津さん(京都府立高教組)
特別支援学校で9年間高等部の担任をしている。クラスでは毎朝「気になるニュース」を発表し合いそれをもとに社会のことを話すのが日課になっている。
容疑者の発達障害が事件の原因のように伝えるニュースに対して、ある生徒が「発達障害と事件を起こしたことは関係がないと思う」と発言した。この発言をきっかけに「なんで私は障がい者って言われるの?そんなん嫌や」と本音が語られ、話し合いになった。生徒たちは、真剣に自分の障がいやこれからの人生に向き合おうとしていた。ひたむきに生きようとする彼らが、自分らしく生きていける社会になることが私にとって大切な「平和」だと感じている。
2022年度
京都教育センター第53次研究集会
第72次京都教育研究集会
子どもの未来をひらく京都教育のつどい

テーマ:子どもらに愛と平和を
憲法と子どもの権利条約が生きる
学校と社会を
全体会
と き:12月17日(土) 13:50~17:00
ところ:京都教育文化センターホール
記念講演:岡野八代さん(同志社大学大学院教授)
岡野さんと教職員のトークもあります
分科会
◆京都教育センター研究集会分科会
12月18日(日)10:00~16:00
◆教育のつどい(京都教研)分科会
1月22日(日)・1月29日(日)
くわしくはチラシ(QRコードも)をごらんください
京教組のHPにもくわしくご案内しています。
変更がある場合も京教組のHPでお知らせします。

2022年度
京都教育センター第53次研究集会・第72次京都教育研究集会
子どもの未来をひらく京都教育のつどい

【記念講演】
憲法・平和・民主主義~自分らしく生きるために~
岡野八代さん(同志社大学大学院教授)
2022年12月17日・18日第53回京都教育センター研究集会が、昨年に続き京都教研全体会との合同で開かれ、教職員・研究者・市民など約130人が参加しました(含zoom参加) 前日16日には岸田内閣が安保3文書を閣議決定するという歴史的暴挙があり、開会から怒りにふるえるあいさつが続く中、岡野八代さん(同志社大学大学院教授)による記念講演「憲法・平和・民主主義~自分らしく生きるために~」が行われました。
岡野さんは安保3文書についても「こんなに大事なことを国会で議論せずに、国会閉会直後に閣議決定するなどというのは絶望的な話である」と語り、「戦後最長となった安倍政権だが安倍氏が亡くなった後も『安倍レジーム』ともいうべき政治体制が続いている」と指摘しました。また岡野さんは「安倍氏銃殺は不幸な事件であるが、彼に民主的な手続きで謝罪や反省をさせることが永久にできなくなり逆に神格化され、国葬を許してしまった」「この事件でようやく統一協会のことが明るみに出てきたが、その陰に隠れているように見える日本会議を看過することはできない。統一協会も日本会議も大元は反共である。日本会議の設立宣言に明記されているのは『天皇を国民統合の中心と仰ぐ』という国家主義である。日本国憲法の国民主権に反する目的を持つこの日本会議に1997年設立以降自民党から出た日本の首相はすべて入っている」と明らかにしました。
さらに岡野さんは「今、日本の立憲主義・日本国憲法は絶望的な状態にあると言える」としながらも「けれども私たちは闘わなければならない。私たちの闘いの味方は立憲主義・憲法である」と語りました。「あのすばらしい9条ができてくるまでには、人類の哲学的な長い長い歴史、様々な思想が結晶になって凝縮している」という
山極寿一氏の言葉を紹介し、「立憲主義が守ろうとしているものの根幹には『個人』という考え方がある。『個人individual』それはこれ以上分けられない存在。社会の一部ではない、だれかのために生きているのではなく、一個の全的存在として生きる価値がある。『個人』を尊重するために立憲主義は存在する。この考え方は日本国憲法13条にはっきりと書かれている」として憲法13条のすばらしさを強調しました。
岡野さんは「今憲法を無視して、それどころかさげすむような人たちはこの『個人』という考え方を嫌悪し自民党の改憲草案では『個人』を「ひと」と言い換えている。これは個人のかけがえのない権利の上に国家を優先しようとする危険な書き換えだ」と警告しました。また「『婚姻は両性の合意のみに基づいて成立…』とする憲法24条についても書き換え案があるが9条も24条も国家動員に抵抗する抵抗権を提供している重要な条文だ。私たちがどこまで『個』を豊かに構想できるかがこの抵抗権に実効性を持たせるカギだ。私たちの生き方がかかっている」と話しました。
岡野さんは最後に「『個人』の尊厳を破壊するということは、犠牲になる人が常に身近にいるということ、〈だれかを犠牲にする国〉は〈だれもが犠牲になる国〉になる。犠牲は連鎖するのです」と語り「今必要なものは軍隊ではなくケアなのです。愛情にあふれたケアは人を育て社会を創造していく営みです。そのためには余裕が必要です。コロナの経験を経た私たちはケアの必要性に気づいているはず。けれども『ウクライナ侵攻』に待ってましたとばかり軍事費倍増をはかる岸田政権。『安倍レジーム』のもとで不幸なことに昨日あの閣議決定が行われてしまったというのが今の現状なのです」と力を込めました。
トーク「いま、学校は? 憲法・平和・民主主義」

「子どもたちの言葉から考える」をテーマに星野由美さん(小学校教諭)が発言しました。教員が足りない、時間外労働の厳しい現場ですが、子どもたちの言葉をキャッチしあたたかいまなざしで見つめる実践に共感が広がりました。また、中川義基さん(高等学校教諭)からは「模擬選挙の取り組み」が報告され、フロアからの発言も交えて主権者を育てることの大切さを考え合いました。

みんなで21世紀の未来をひらく
教育のつどい
教育研究全国集会2022in高知
8月18日㈭・19日㈮・20日㈯・21日㈰

高知へ!それともリモートで
今年の「全国教育のつどい(全国教研)」は、高知県で開催されます。開会全体集会の講演は田中優子さんです。TBSサンデーモーニングでご存じの方も多いのではないでしょうか。
18日の全体集会・19日の教育フォーラムはチラシ④のQRコードから事前登録できます。
20日・21日の分科会に参加される方は、実行委員会に参加する各団体・各教職員組合にお問い合わせください。














