
京都教育センターホームページ
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2024年12月21日・12月22日
第55回京都教育センター研究集会が、
京都教研全体会との合同で開かれ、
教職員・研究者・市民など
約120人が参加しました(含ZOOM参加)
子どもの❝からだと心”の声をきき、
「育ち」と「学び」を考える!と題して
野井真吾さん(日本体育大学教授、子どものからだ研究所所長)が講演されました
野井真吾さんが最も伝えたいこととして初めに話されたのは
学校の園化・教育の遊び化が必要だということです
「早寝」・「早起き」・「朝ごはん」のかけ声だけで子どもは育たない
「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性」と続く文科省の「10の姿」について、これがひとり歩きしたら「幼稚園・保育園の学校化」と「遊びの教育化が進む」野井さんは「むしろ逆なのではないか、学校の園化・教育の遊び化が必要だと私は考えている」と話されました。
必要なのは「光」・「暗闇」・「外遊び」
「早寝・早起き・朝ごはん」は健康生活のバロメータであって、これをスローガンに掲げても子どもは育たない。むしろ子どもたちに必要なのは「光・暗闇・外遊び」だと話されました。
「眠りのホルモン」として知られる「メラトニン」は太陽の光と夜の暗闇でこそ醸成される。「キャンプ」や「散歩」で「メラトニン」が増えるという実験結果があり、メラトニンが増えると子どもたちは活性化される。
講演する野井真吾さん

ワクワクドキドキの体験を
野井さんは、心の育ちについて次のように話されました。
「心・大脳前頭葉はしつけや道徳では活性化しない。ワクワクドキドキする体験をするときに活性化する」と。長期キャンプや、学校でのワクワクドキドキランキング、ある幼稚園での「じゃれつき遊び」の例を示して「遊びの中にこそ脳や心を育てる要素が内包されている」とも話されました。
野井さんは最後に「コロナ禍で、群れることを極端に制限された時代がありました。究極は安倍総理による突然の休校宣言でした。しかしこのことは、はからずも『学校』の必要性を浮き彫りにするものとなりました。ワクワクドキドキの体験は子どもたちだけではなく私たち大人にも必要です。「楽しみ・のんびり、輝きながら『よい加減』を探求していきましょう」と結ばれました。
トーク
今、学校は・・・
子どもの声をきき、
「育ち」と「学び」を考える!
野井真吾さんの記念講演を受けて
「子どもの声をきき、『育ち』『学び』を考える」というテーマで語り合いました。
小学校教員・高校教員からの報告があり、フロアからの発言もあり
記念講演・トーク・フロアからの発言がかみ合って、充実した内容になりました。
報告「子どもの力を信じて」
山内さやかさん(乙訓・小学校教員)
小4・小2・年長の3人の子どもを持つ母親です。初めて親になった時心に決めたことは「いうことをきく子」には育てない、自分の頭で考える子に育てるということでした。
子どもの「やりたい」を大切にし、興味を持って夢中になれることを応援してきました。泥んこになって遊ぶ姿を誇らしく思っていましたが、しつけとのはざまで悩むことも多かったです。小学校に入学した娘は登校を渋り、手をつないでの母子登校が続きましたが転機となったのは、ベテランの先生の優しさとクラスの仲間たちの優しさでした。今、娘は母の手を放して、クラスの中に入っていけるようになっています。
報告「生徒のモヤモヤを
言語化することを心がけて」
西田陽子さん(京都府立高等学校教諭)
公立高校で学年主任をしています。「生徒たちのからだとこころの声を聴く」ことを大切にしてきました。「学年主任の私と話したい」とやってくる生徒もあり、対話する中で生徒の「もやもやした気持ち」が形になり言語化されていくようになりました。思春期らしい悩みを持ち自分の生き方と向き合っている生徒たちが、教師の助けを借りながら「自分の思いに言葉を与える」ことができれば、次に向かって進んでいけるようになるということを実感しています。
京都教育センター第55回研究集会
第74次京都教育研究集会
子どもも大人も生きづらい今
考えてみよう
「人が育つ」ということ
子どもの未来をみんなでひらく教育のつどい2024
全体会12/21(土)合同開催
とき 13:30-17:00(開場13:00)

場所 京都教育文化センターホール
参加費無料
オンライン併用 申し込みはこちらから▶kyobun@kyokyoso.jp
記念講演
子どもの〝からだと心“の声をきき、
「育ち」と「学び」を考える
野井 真吾さん
(日本体育大学教授、同大学子どものからだ研究所所長)
トーク
今、学校は?
子どもの声をきき、「育ち」「学び」を考える
小学校教員、高校教員、野井真吾さん
分科会
12/22㊐
京都教育センター研究集会
分科会 参加費500円
10:00-16:00
京都教育文化センター
1/19㊐ 1/26㊐
京都教研(教育のつどい)
分科会 参加費無料
9:30-16:30
京都教育文化センター他

みんなで21世紀の未来をひらく
教育のつどい
憲法と子どもの権利条約がいきて輝く教育と社会を確立しよう平和を守り真実をつらぬく民主教育の確立
教え子を再び戦場に送るな
教育研究
全国集会
2024in大阪
*開会全体集会
教育フォーラム
分科会に会場参加される場合は参加券が必要です。参加券は資料代として1,000円で購入できます
開会全体集会
8月16日(金) 13:00~15:30
大阪市北区中之島/大阪市中央公会堂
オンライン無料配信
講 演 斉加尚代(さいかひさよ)さん
毎日放送報道情報局ディレクター
映画『教育と愛国』監督
なぜ教育とメディアは狙われるのか?
歴史改ざんと「愛国」の危うさを考える
教育フォーラム
8月16日(金) 17:00~19:30
(大阪市内各所で5つのフォーラム)
参加券購入でオンライン参加できます
分科会 (大阪市内各所)
8月17日(土) 10:00~17:30
8月18日(日) 9:30~16:00
日本の憲法は、国連憲章(1945.6.26)の後、原爆体験を経て誕生し、その理念は国連憲章、世界人権宣言と響き合い、さらにその先を行くものです。堀尾さんの研究は、マッカーサーとの書簡や平野文書など豊富な資料をもとに、憲法9条の精神は、アメリカからの押し付けなどではなく、幣原氏の提案であったことを明らかにしました。
堀尾さんは、憲法と平和を力強く語られ、「死んだ男の残したものは」と、ご自身の作詞作曲による「地球平和憲章の歌」を高らかに歌って講演を締めくくられました。
京都教育センター第54回研究集会
2023年度第73次京都教育研究集会
今こそ、子どもらと
平和を語ろう
京都
教育のつどい
2023年11月18日・12月17日